
ヒトでも同じような経路が働いているのだろうとHeberleinたちは述べており、多量のアルコール摂取といった生物学的ストレスに対する体の応答にかかわる経路が嗜癖の引き金になっているのかもしれないと考えています。 ショウジョウバエが、アルコール耐性についてヒトと同じような性質を持つことが明らかになったわけで、今後のアルコール依存症研究に便利に使われるようになるかもしれません。 この論文の原文は、ネイチャー誌で確認してください。 |
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| 筋ジストロフィー治療の速達便 | |
筋ジストロフィーや心筋症のような疾患に対する遺伝子療法の開発では、治療用遺伝子を血管から効率的に送達することが大きな課題となっています。 Xiaoらは、アデノ随伴ウイルス(AAV)を血清型間で包括的に比較し、全身投与で筋組織および心臓組織に遺伝子を導入するためのベクターを検討したなかで、AAV8が最も効率的であることを見出しました。 緑色蛍光タンパク質(GFP)を発現するAAV8を新生マウスの腹腔内または静脈内に注射すると、骨格筋および心筋でGFPが強く発現し、マウスの成長後までその状態が続きました。 同じような組織特異的な結果は、成体マウスでもみられましたが、筋以外の組織でのGFP発現はほとんど検出されませんでした。 AAV8では、効果を得るために血管内皮増殖因子のような血管透過性亢進剤を添加する必要がありません。 Xiaoらはこのことを示すため、筋ジストロフィー表現型のハムスターにAAV8を用い、δ-サルコグリカンを送達して回復させました。 δ-サルコグリカンは、不足するとハムスターが筋ジストロフィーを発症する物質です。 複数の筋肉に遺伝子を送達する従来の試みは、ベクターを広範囲に伝播させる目的で分離血管灌流または薬理学的処置に依存していました。 本研究では、各種アデノ随伴ウイルス(AAV)ベクターを腹腔内または静脈内に単回投与し、それ以外の処置を行わずに効率を比較しました。 マウスおよびハムスターでは、骨格筋および心筋のいずれでも、血管障壁を透過して全身的な遺伝子導入を実現する最も効率的なベクターがAAV8であることが示されました。 AAV1およびAAV6のような血清型は、骨格筋細胞で強力な感染力を示しましたが、血管障壁を透過する効率が低いものでした。 遺伝子の発現は、筋肉および心臓では持続しましたが、新生個体の肝臓など細胞分裂が活発な組織では減退しました。 この技術は、筋肉を対象とする全身的な遺伝子治療への有用性が明らかにされるものと考えられます。 この論文の原文は、ネイチャー誌で確認してください。 |
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ショウジョウバエのアルコール耐性形成を助ける新しい遺伝子が発見されました。 この遺伝子はhangover、つまり「二日酔い」という何ともふさわしい名前をつけられており、薬物投与量を増やしていってもショウジョウバエがそれに耐えられるように働く遺伝子経路で機能しています。 このしくみは、薬物依存と嗜癖に結びつくと考えられています。 hangover遺伝子をもたないショウジョウバエは、エタノール蒸気への曝露を増やしていっても耐性ができないとU Heberleinたちは報告しています。 またこのショウジョウバエは、温度上昇などのストレスに対する応答も損なわれているので、この遺伝子は、ストレスのかかる状況への対処にもっと幅広くかかわっているようです。 |
