90AUにいるボイジャー
Illustration Credit: Walt Feimer, NASA
写真の説明
 1977年に打ち上げられたボイジャー1号宇宙船は、現在、宇宙への人類の使節として最も遠く太陽からおよそ12光時または90天文単位(AU)にいます。
 そう、外惑星の軌道を越えて、ボイジャー1号は、太陽風と磁場で支配する範囲の太陽圏の端の近くで、深淵空間の領域に入っていると思われます。
 若干の議論を引き起こしていますけれども、まだ動いている計器からの新しい結果は、宇宙船が最終的に太陽風のターミネーション・ショックとして知られている断えず変動する境界線に遭遇することができたという徴候を示しました。
 この画像で図示するように、太陽からの風が劇的に減速して衝突するとき、それが薄い恒星間のガスに流れ込んで、泡形のターミネーション・ショックを起こします。
 より遠くの外で凪いで太陽圏の途切れを越えて、恒星間空間を通り過ぎる太陽圏の運動が、水中を動いているボートに類似するボウショックをつくる一方、太陽風と恒星間のガスが混ざり合い始めます。
 見通しとして、2020年頃までボイジャー1号と2号が、動くために十分な力と燃料を持っています。
 宇宙船は、年あたり3AU以上で恒星間空間の方へ惰性で進み続けます。
 今日の宇宙画像は、ボイジャー1号の太陽圏脱出に関してです。
 最近のNASA情報2003年11月5日、6日号で既に紹介していますので、関連ではなるべく重複しないものを取り上げてみました。
 ボイジャー号の経歴書と太陽圏の大雑把な様子についてです。
 26年の飛行を改めて振り返ると、地球上やハッブル宇宙望遠鏡の観測では得ることのできないことばかりでした。
 特筆すべきことは、海王星の気候変動でしょう。
 今日の宇宙画像ページでも何度か取り上げていますけれども、極めて冷たい環境で大規模な気候変動がないと思われていた海王星の嵐観測は、外の惑星や天体にも生命の存在を示唆するものかもしれません。
 望遠鏡などの百観測よりも一回の実体による飛行データに勝るものはないようです。 2003-11-22 t.sasaki
Voyager at 90 AU
Illustration Credit: Walt Feimer, NASA
Explanation
Launched in 1977, Voyager 1 is now about 12 light-hours or 90 astronomical units (AU) from the Sun, making this spacecraft humanity's most distant ambassador to the cosmos. Well beyond the orbits of the outer planets, Voyager 1 is believed to be entering the realm of deep space near the edge of the heliosphere, the region dominated by the solar wind and magnetic field. Causing some debate, new results from instruments still operating have given indications that the spacecraft could finally be encountering a fluctuating boundary known as the solar wind's termination shock. Illustrated above, the bubble-shaped termination shock is produced when the wind from the Sun slows dramatically and piles up as it runs in to the tenuous interstellar gas. Still farther out, beyond the heliopause, solar wind and interstellar gas begin to mix, while the heliosphere's motion through interstellar space creates a bow shock, analogous to a boat moving through water. Estimates are that both Voyager 1 and 2 have enough power and fuel to operate until about the year 2020. The spacecraft continue to coast toward interstellar space at over 3 AU per year.
20031120日号
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2003年01月01日からの宇宙画像
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t.sasaki
 3D立体画像の付録です。交差法で立体的に見るには、左右の画像の中間(画像下の真ん中の黒点の上)に両目の焦点を合わせます。いわゆる、寄り目にします。平行法で立体的に見るには、左右のそれぞれの画像の下にある黒点の上の真ん中あたりに視線を持っていきます。このときには、両方の画像が、ぼんやりと見えるように画面をつき抜いてその先に焦点を当てるつもりで見ます。ほとんどを交差法にしています。平行法で見たい方は、画像をコピーして左右の画像を入れ替えてください。2002年4月30日ページに立体視の方法について掲載しています。
Credit : NASA
Credit : NASA
 ボイジャー1号は、1977年9月5日に、ボイジャー2号はその前の8月20日に、共にタイタンIII E-ケンタウルス・ロケットで打ち上げられました。

 宇宙船の重量は721.9kgあり、放射性同位体で420Wの熱発電機(RTGs)を備えています。

 NASAのマリナー・シリーズの締めくくりとなった2台の宇宙船のボイジャー1号と2号は、外の太陽系を探査するそのシリーズの最初になりました。

 パイオニア10号と11号の任務の後をついで、ボイジャー1号と2号は、木星と土星及びそれらの惑星の衛星の他に惑星間の環境と磁気圏についても調査しました。

 ボイジャー2号の軌跡に設計されたオプションは、最終的に天王星と海王星の惑星についても似たような調査をすることになっていました。
 ボイジャー1号は、ボイジャー2号の16日後に打ち上げられましたけれどもその軌跡は、1号よりも速い経路で1979年3月に木星に到着しました。

 ボイジャー2号は、4ヶ月程遅れて1979年7月に到着しました。

 それからボイジャー1号は1980年11月を、ボイジャー2号は1981年8月を予定時期として土星に向かいました。

 その後、ボイジャー2号は、太陽系の外のガス惑星巨人の天王星に1986年1月、また1989年9月には海王星に到達しました。

 ボイジャー1号と2号で集められるデータは、外のガス巨人との遭遇で周回する期間だけとは限りませんでした。

 その惑星間の船旅飛行の間、ほとんど連続的にいろいろな分野と粒子実験と紫外線分光計でデータを集めて送信してきました。

 ボイジャーは、恒星間任務に名称を変更して、太陽風の影響の端である太陽圏の途切れを捜して、太陽系を出て、データ・コレクションを続けます。


 ボイジャー飛行の科学的な若干の結果について、リストしてみると以下のとおりになります。

 ボイジャー1号と2号の達成している総合的なリストは、宇宙全般にわたるほど広範囲です。そして、それらは非常に多くの分野でトップ・ランクに位置するほどの結果を提供しました。

 天王星と海王星の磁気圏で発見したのは、両方の惑星ともが高く傾斜する惑星の軸で相殺の作用がありそれらの源が示唆するのは、他の惑星の磁気圏とかなり異なっていました。

 ボイジャーは、木星に3つ、土星に3つ、天王星に10、海王星に6つの合計で22個の新しい衛星月を発見しました。

 木星の衛星月のイオが、活発な火山活動を有していると分かりました。それは、地球以外で太陽系で唯一の天体でした。

 また、トリトンが、活発な間欠泉のような構造と大気圏を持つと分かりました。

 地球上のオーロラ事象帯を木星、土星、海王星で発見しました。

 さらに、木星が、リングを持つと分かりました。(木星のリングについては、古代文献にも記載されていますが、土星のように地球上からの観測では確認されていませんでした。)

 土星のリングが、F-リングにおいてB-リングと組まれた構造で段を含んでいる分かりました。

 天王星と海王星のリングで新しく2つのリングを発見しました。元々、細かい物質から成っているリング弧だけであると考えられていたのが、完全なリングあると分かりました。

 大きな変化を起こすにはあまりにも冷たい環境と思われていた海王星の大気圏で、特別に大きな暗い斑点になった大規模な嵐雲を発見しました。
 太陽圏は、太陽風によって生じる宇宙の中の泡です。

 恒星間空間からの電気的に中間の原子がこの泡に浸透することができるけれども、実質的に、太陽圏での物質の全ては太陽から発散します。

 太陽風は、毎秒数百km、地球付近でおよそ時速160万kmの速度で、全ての方向に太陽から離れて流れます。

 はるかに冥王星の軌道を越えた太陽からのある距離で、この超音速の風は、恒星間の媒体であるガスに衝突するために失速するにちがいありません。

 最初のショックとして起こる亜音速のターミネーションショックを通り抜けなければなりません。

 それから、太陽風は失速して、太陽の後で彗星のような尾を恒星間の媒体の周囲の流れの方向へ作り出します。

 この亜音速の流れ範囲は、太陽圏の鞘(覆い)と呼ばれています。

 太陽圏の鞘(覆い)である太陽圏が恒星間の媒体に衝突する外面は、太陽圏の途切れと呼ばれています。
 正確な距離、そして、形、太陽圏の途切れは不確実です。

 パイオニア10号と11号、ボイジャー1号と2号のような惑星間の宇宙船は、現在、外の太陽系を旅行していて、結局太陽圏の途切れを通り抜けます。

 特定の磁場として太陽風は、粒子、太陽のコロナからのイオン化した原子と領域を作っています。

 太陽がおよそ27日で一度回転して、太陽風によって運ばれる磁場は螺旋に包まれます。

 太陽の磁場における変化は、太陽風によって地球などの惑星や太陽系の天体の外観である磁気圏で磁気嵐を生じさせます。
ボイジャー1号に関する最近のNASA情報

2003年11月5日号2003年11月6日号