星と泡星雲
Credit & Copyright: Brian Lula
画像の説明
 星とガスをこんなに繊細に宇宙の海で幻影を漂わせるように広めている眺めは、NGC7635としてカタログ登録されている泡星雲です。
 この広角の眺めで泡星雲は、1万1千光年遠くで鮮やかなガスの衝撃を中規模の星座カシオペア座に与えて大きな複合の中央を占めています。
 NGC7635は、本当に恒星間の泡です。そして、泡の境界線の中で見える最も明るい星からの風によって吹きつけられます。泡の拡大は、周囲の物質によって抑えられています。
 泡星雲の中心が太陽の位置とするならば、その範囲は直径で10光年あり、最も近い隣の星アルファ・センタウリも囲まれてしまいます。
 この息を呑むような画像は、活発な水素原子が発している赤い光線だけを取り込む精密なフィルターに加えて、広角のカラー・フィルターを利用した望遠鏡のデジタル画像との組み合わせです。
 今日の宇宙画像は、天の川銀河に属している泡星雲です。
 関連画像を見るとわかるように赤い星雲が、青い星雲、緑や金色の星雲にと変化自在のようです。
 もちろん、撮影するときのフィルターによるものです。
 それぞれの画像の説明から考えるとメインの赤い色がこの星雲の人の眼で見る色に近いようです。確定はできません。
 今日のテーマは、かけるフィルタによって同じものでも異なって見えるということになるでしょうか。
 例によって一言。
 星雲ばかりでなく私たちは、あらゆるものを見るときに様々なフィルタをかけて見ているといえるでしょう。それゆえに、同じものが全く別のように見えるので、異なるものと区別するときがあります。
 どのフィルターで見るのが自然だとはいえません。かけたフィルターそのものが本来の自然を妨げてもいるのです。
 こうして考えると自然そのものを自然として見るということが、あるいは無いのかもしれません。見ることは、何らかの意識が無意識的に働いてもいるのです。例えば、倫理観、宗教観、知識観等の他に感情もものの見方を左右します。 2004年3月29日 t.sasaki
Stars and the Bubble Nebula
Credit & Copyright: Brian Lula
Explanation
Seemingly adrift in a cosmic sea of stars and gas, this delicate, floating apparition is cataloged as NGC 7635 -- The Bubble Nebula. In this wide-angle view, the Bubble nebula lies at the center of a larger complex of shocked glowing gas about 11,000 light-years distant in the fair constellation Cassiopeia. NGC 7635 really is an interstellar bubble, blown by winds from the brightest star visible within the bubble's boundary. The bubble's expansion is constrained by the surrounding material. About 10 light-years in diameter, if the Bubble nebula were centered on the Sun, the Sun's nearest stellar neighbor, Alpha Centauri, would also be enclosed. This breathtaking picture is a combination of telescopic digital images made through broad color filters along with a narrow filter intended to transmit only the red light emitted by excited hydrogen atoms.
20040328日号
赤が青・・・泡星雲NGC7635の変貌
今日の
NASA宇宙画像
項目 星雲
主題 惑星状星雲
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t.sasaki
 3D立体画像の付録です。交差法で立体的に見るには、左右の画像の中間(画像下の真ん中の黒点の上)に両目の焦点を合わせます。いわゆる、寄り目にします。平行法で立体的に見るには、左右のそれぞれの画像の下にある黒点の上の真ん中あたりに視線を持っていきます。このときには、両方の画像が、ぼんやりと見えるように画面をつき抜いてその先に焦点を当てるつもりで見ます。ほとんどを交差法にしています。平行法で見たい方は、画像をコピーして左右の画像を入れ替えてください。2002年4月30日ページに立体視の方法について掲載しています。
Credit & Copyright: Brian Lula
 現代の天文学が、宇宙での物理的なプロセスを理解することに集中しているので、通常集められるデータは人間の目が知覚するものと合致しません。

 例えば、私たちの目は、高いエネルギーの青い光と低いエネルギーの赤い光の範囲で放射する光を認識します。

 人は、この範囲を模写するために望遠鏡で器具とフィルタを使用します。これによって、自然のカラー画像が造られます。
Credit: NASA and The Hubble Heritage Team (STScI/AURA)
 しかし、天体物理学では、フィルタをしばしば放射の特定のエネルギーを分離するのに用います。

 たとえば、天文学者は、光の異なった源から特定の温度のガスを分離するためにフィルタを使用します。

 異なるエネルギー範囲を分離するフィルタを用いて、別の温度のガスを画像として同様に造ることができます。異なる2つのフィルタによって通された放射のエネルギーの違いにもかかわらず、両方のガスが人間の目には、光の同じ色であるように見えるという場合があるかもしれません。

 そして、これらの種類のフィルターをかけた観察をするならば、合成のカラー画像が役に立ちます。

 したがって、各々のフィルターをかけた画像は、天文のオブジェクトの中に存在している温度の違いを図示するために、はっきりした色が割り当てられます。

 この画像は、ハッブル宇宙望遠鏡の異なる温度と化学組成の熱いガスを分離したフィルタを使用して集めたデータでの泡星雲NGC7635です。
Credit: Donald Walter (SCSU) et al., WFPC2, HST, NASA
 この巨大な宇宙の泡は、輝くだけでなくイオン化したガスを速い星の風で放出する青く大きな星が作っています。

 泡星雲は、実際に大きい星のBD+602522を囲んでいる3つの泡と他の大きい星の助けを借りてつくられた巨大な泡のネットワークS162の部分でも最も小さいものです。

 速く動くガスが、BD+602522を離れて広がり周囲のまばらなガスを星雲の殻に押し込みます。

 精力的な星明りが、それから星雲の殻をイオン化します。そして、白熱する原因になっています。

 この画像は、2000年1月にハッブル宇宙望遠鏡が撮影したもので、それまでに見ることのなかった泡星雲と多くの理解されていない詳細を表しています。