今日の
NASA宇宙画像
項目 銀河
主題 渦状銀河

近くの3700万光年に住む宇宙ヒトデ?渦巻銀河M51

20050419日号
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Mysterious Whirlpool Galaxy
Credit: NASA/JPL-Caltech/R. Kennicutt (Univ. of Arizona)
Explanation
NASA's Spitzer Space Telescope has captured these infrared images of the "Whirlpool Galaxy," revealing strange structures bridging the gaps between the dust-rich spiral arms, and tracing the dust, gas and stellar populations in both the bright spiral galaxy and its companion. The Spitzer image is a four-color composite of invisible light, showing emissions from wavelengths of 3.6 microns (blue), 4.5 microns (green), 5.8 microns (orange) and 8.0 microns (red). These wavelengths are roughly 10 times longer than those seen by the human eye. The light seen in the images originates from very different sources. At shorter wavelengths (in the visible bands, and in the infrared from 3.6 to 4.5 microns), the light comes mainly from stars. This starlight fades at longer wavelengths (5.8 to 8.0 microns), where we see the glow from clouds of interstellar dust. This dust consists mainly of a variety of carbon-based organic molecules known collectively as polycyclic aromatic hydrocarbons. Wherever these compounds are found, there will also be dust granules and gas, which provide a reservoir of raw materials for future star formation.
 今日の宇宙画像は、渦状(螺旋)銀河の典型的な見本でもあるM51銀河です。
 シュピッツァーの赤外線映像は、宇宙ヒトデのような姿を見せているようです。
 関連の可視光画像と見比べると立体感と共にその違いが一目瞭然です。
 3枚目の関連画像では、ハッブル宇宙望遠鏡の超拡大でM51の核に迫っています。
 4枚目の関連画像では、横から見た渦状銀河NGC 5907、別名『分裂銀河』の青紫の鮮やかな映像です。
 どちらを主題にすべきか迷いましたが、かつての私が壁紙にしていた名残りと関連が豊富なM51にしました。

 2005年 4月19日 t.sasaki
不思議な渦巻銀河
Credit: NASA/JPL-Caltech/R. Kennicutt (Univ. of Arizona)
画像の説明
 NASAのシュピッツァー宇宙望遠鏡は、「渦巻銀河」の塵の豊富な螺旋腕の隙間を埋めていながら、明るい渦状銀河とその仲間内で塵、ガスと星の個体群を描いている不思議な構造を明かすこれらの赤外線の映像を記録しました。
 シュピッツァー映像は、3.6ミクロンの青、4.5ミクロンの緑、5.8ミクロンのオレンジ、8.0ミクロンの赤の波長による目に見えない光の放出を示す4色の複合物です。
 これらは、人間の目が見る光の波長よりもおよそ10倍長い波長です。
 映像で見られる光は、非常に異なる源から生じます。
 見える波長と赤外線の波長である3.6ミクロンから4.5ミクロンの短い波長の光は、主に星々から生まれます。
 この星明りは、5.8ミクロンから8.0ミクロンの長い波長で弱まる一方、私たちは、恒星間の塵の雲からの白熱を見ています。
 この塵は、主にひとまとめにして多環式芳香族炭化水素として知られている様々な炭素基の有機分子から成ります。
 どこでこれらの化合物が見つかっても、塵粒状とガスが同様に存在していて、それは、将来の星を形成する原料の蓄積をもたらします。


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 この可視光画像は、キット・ピーク国立天文台の2.1メートル望遠鏡によるもので、シュピッツァー赤外線の映像と同じ方位と寸法決めで、9.9弧分×13.7弧分の範囲です。

 また、この可視光画像では、Hアルファ星雲の特徴の赤を含む4色の複合で0.4ミクロンから0.7ミクロンの発光を示しています。

 特に天文学者たちを困惑させているのは、大きい渦状銀河の腕の間に、赤外線のデータで見られる赤い発光の細いフィラメントの豊富な集団です。

 可視光画像で銀河の腕内に見られる小さい丸く輝く塵発光の性質と対照的に、赤外線画像でのこれらのスポークのような特徴は、銀河の表面の至る所に見られ、細くて規則的で隙間に広く行き渡っています。

 また、塵の分布状態と螺旋そしてこの銀河の微かな仲間銀河との間の星々の相違が興味をそそります。

Credit: DSS

 この銀河の渦巻きが、遠赤外線の波長帯で豊富な塵によって明るく活発に新星の形成を見せる一方、青い仲間銀河は、赤外線をほとんど放出しない古い星の集団によって占められています。

 M51での素晴らしい渦巻き構造と星の形成は、その仲間と現在も進行中の衝突によって引き起こされていると思われます。

 銀河の相互作用がどのように星の形成について影響するのかを理解することは、これらのような銀河観察のゴールの1つです。

シュピッツァー画像

 渦状銀河NGC 5907は、その珍しい外見のために「分裂銀河」として知られていて、星座竜座内に位置しています。

 この銀河が、地球から見るときに真横向きの配置なので、かなり明るく伸びたように現れます。

 このシュピッツァー宇宙望遠鏡映像で赤い特徴として見られるように、この銀河も塵通路の濃い集合を有します。

 この銀河の星明りが、中央の塵通路によって私たちの視界から遮るように目立って見えるので、かつてのNGCカタログでは、2つの天体として登録されていました。

 このNGC 5907銀河は、私たちに肉薄する近さとその方位で、観察の目標としてとても知られています。

 科学者たちは、最近の10年来で先進の赤外線計器によって、以前には塵で不明瞭だった銀河からの光を見ることができました。

Credit: NASA/JPL-Caltech/
M.L.N. Ashby (Harvard-Smithsonian CfA)

 シュピッツァーの赤外線配列カメラを使った3ミクロンから10ミクロンの赤外線の波長による最近の観察は、重要な可能性を秘めた大規模な厚い星のディスクの発見に結びつきました。

 これは、厚いディスクを赤外線で検出し特徴付けた最初になりました。

 この画像は、3.6ミクロンの青、4.5ミクロンの緑、5.8ミクロンのオレンジ、8ミクロンの赤の4つの波長で得た映像データから組み立てられました。

 塵特徴の可視性を強化するために、5.8ミクロンと8ミクロンの映像データで星明りの寄与を減じました。


 ハッブル宇宙望遠鏡は、先例のない詳細さで近くの銀河M51の螺旋腕と大規模な明るい星々の出生場所を見せています。

 渦巻銀河M51は、最も写真うつりのいい銀河のうちの1つで、小さな望遠鏡でも見られると共に簡単に写真を撮ることができます。

 この天空の美人は、地上の大きな望遠鏡や宇宙天文台によって広範囲の波長帯で研究されています。

 このハッブル複合画像は、白熱した水素の放射による光だけでなく、螺旋腕内で最も明るい若い星々と関係する可視の星明りを示しています。

 M51(別名NGC 5194)は、螺旋腕の縁を離れた近くの仲間銀河(NGC 5195)と接近遭遇の最中です。

 主な銀河でも見られるように、この見事な詳細画像は、若くエネルギッシュな多数の星々の発光した星団内で、伴星の引力による星の誕生の誘発を見せています。

Credit: NASA and The Hubble Heritage Team

 明るい星団は、白熱した水素ガスと関連する放射による赤い光で特に明るくなっています。

 このハッブルの広角視野平床式マイクロ・フィルム・カメラ2映像は、明らかに冷たい宇宙塵雲と熱い水素の構造を明確にし、個々の星団と親になる宇宙塵雲との関連づけを可能にします。

 また、複雑な構造が、宇宙塵雲で初めて見ることができました。螺旋腕に沿って、塵「足跡」が、主要な螺旋腕とほとんど直角に枝分かれしているのを見ることができます。

 規則性とこれらの豊富な特徴は、「2つの腕」の渦状銀河の以前のモデルを再研究する必要があるかもしれないことを天文学者に示唆しています。

 銀河の核内の塵ディスクを露わにするこの画像でも、核にあるブラックホールに燃料を提供しているのかもしれません。

 ハッブルの近赤外線波長で、塵塗れ雲はさらに透明になり、星々の本当の分布状態がとても簡単に見られます。それに加えて、光学映像で不明瞭な星の形成の領域が、近赤外線像で新しく現れました。


 この銀河は、メシエの天体カタログ選定では、M51、ジョン・L・E・ドライヤーが作った星・星雲・銀河の天体カタログでは、NGC5194としていろいろな名前で呼ばれ知られています。

 M51は、チャールズ・メシエが1773年10月に微かな彗星を観測している間に最初に発見したうちの一つでした。

 銀河のメシエ・カタログは、彼の名をとって名づけられています。

 M51は、また話し言葉で『渦巻(ワールプール)銀河』や最初にM51の観察で銀河の渦状構造を見つけたロス卿に因んで『ロスの銀河』とも呼ばれています。

 M51の仲間銀河であるNGC 5195は、ピエール・ミチェーンが1781年に発見しました。

 渦巻き銀河は、一様に、アマチュアとプロの天文学者の大好きな目標で、赤外線宇宙天文台の最初の光源目標でした。

Credit: NASA/JPL-Caltech/Univ. of Arizona/DSS

 星座猟犬座内に見られるM51は、私たちからおよそ3700万光年離れています。

 M51のシュピッツァー観察は、私たちの近くの75の銀河を赤外線画像化と分光学で広範囲に観測研究する500時間の科学プロジェクトのシュピッツァー赤外線近隣銀河調査の一部です。

 天文学者は、これらのデータから銀河のどのような特性が、星の形成と関係するのかについて物理的なプロセスで徹底的に調べています。

 これらの情報は、遠い宇宙の超発光銀河や銀河の構造と展開を理解するデータとして特徴的な手段になると共に、天体物理学の情報と不可欠な基礎を提供するでしょう。

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