| 項目 | 太陽系 |
| 主題 | 月 |
| 出典 | 欧州宇宙機関 ESA |
| SMART-1 towards final impact | |
| Source : ESA Processing : Planet Terra Memoirs, the-cosmos.org |
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| Explanation | |
SMART-1, the successful first European spacecraft to the Moon, is now about to end its exploration adventure, after almost sixteen months of lunar science investigations. SMART-1 was launched on 27 September 2003, and it reached the Moon in November 2004 after a long spiralling around Earth. In this phase, the spacecraft tested for the first time in space a series of advanced technologies. These included the first use of an ion engine (solar electric propulsion) for interplanetary travels, in combination with gravity assist manoeuvres. SMART-1 also tested future deep-space communication techniques for spacecraft, techniques to achieve autonomous spacecraft navigation, and miniaturised scientific instruments, used for the first time around the Moon. |
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今日の宇宙画像は、華々しい活躍で壮大に散り行く悲劇の宇宙船物語です。 惑星テラ見聞録の超大作品につき、前編と後編でお届けいたします。 今日は、前編の華やかな活躍と壮絶な最後をご鑑賞ください。 宇宙の有名なテーマ曲と共にあなたの心に思い出が刻まれますように。 さらば地球よ 旅立った船は 宇宙観船スマート テラを望む ルナの郷へ 運命背負い 今突撃する 二度とここへ 帰って来れないと 手を振る人に 煙で応え 地球を離れ ウサギの月へ イザギザ臨む 宇宙観船スマート 2006年8月31日 t.sasaki |
| 決定的な突撃に向かったSMART-1 |
| 画像の説明 |
月への成功した最初の欧州宇宙船SMART-1は、ほぼ16ヵ月の月の科学調査の後、現在、その探査冒険を終えようとしています。 SMART-1は、2003年9月27日に打ち上げられて、地球周辺で螺旋を描いてから長い日々をかけて2004年11月に月へ到達しました。 この段階で、宇宙船は、宇宙で初めて、一連の先端技術のテストをしました。 これらは、重力補助操縦と結合した惑星間の旅行のために、イオンエンジン(太陽の電気推進力)の最初の活用を含みました。 宇宙船SMART-1は、また、将来の遠い宇宙通信技術、自律的な宇宙船航法を達成する技術、小型化された科学計器について、月を囲んで初めて使ってテストをしました。 |
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SMART-1は、最初の計画では、月を6ヶ月間周回することになっていましたが、その後にさらに1ヵ年飛行任務が延長され、いよいよ今、その生涯を壮絶な月への突撃で終えようとしています。 宇宙船は、2006年9月3日に、強烈な突撃を敢行して英雄の最後の姿を示し、月表面に蚊が刺す痒みのような小さな小さな衝撃を与えます。 予想される時間は、現在、不確実性ながらも、以下の通りです。 日本時間 中央欧州夏時間 世界時 14時41分 07時41分 05時41分 または、 09時36分 02時36分 00時36分 最も期待される衝突は、日本時間で14時41分(中央欧州夏時間07時41分、世界時05時41分)で、月の南緯36.44度、西経46.25度です。 それ以前に予想されている衝突は、日本時間で09時36分(中央欧州夏時間02時36分、世界時00時36分)で、月の南緯36.4度、西経43.5度です。 |
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| Source : ESA Processing : Planet Terra Memoirs, the-cosmos.org |
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| 宇宙観船スマートの 高音質テーマ曲の試聴 さらば地球(ちきゅう)よ 旅立った船は 宇宙観船スマート 地球(テラ)を望む ルナの郷(さと)へ 運命背負い 今突撃する 二度とここへ 帰って来れないと 手を振る人に 煙で応え 地球を離れ ウサギの月へ イザギザ臨む 宇宙観船スマート さらば地球よ 愛する人よ 宇宙観船スマート 月を偵察する 使命を帯びて 戦うカメラ 燃えるエンジン 誰かがこれを やらねばならぬ 期待の船が ESA(イーサ)ならば 地球を離れ ウサギの月へ イザギザ臨む 宇宙観船スマート さらば地球よ 緑の星よ 宇宙観船スマート 花咲く丘よ 鳥鳴く森よ 魚(うお)すむ水よ 永久(とわ)に永久に 愛しい人が 幸せの歌 微笑みながら 歌えるように 地球を離れ ウサギの月へ イザギザ臨む 宇宙観船スマート さらば地球よ 彼の地で会おう 宇宙観船スマート 探査の地へ 旅路は遥か イオンのエンジンは 未来の船 別れじゃないと 心で叫び 今宵(こよい)この地で 永遠(とわ)の眠りへ 地球を離れ ウサギの月へ イザギザ臨む 宇宙観船スマート 外国人の方への注釈 このテーマ曲は、日本語を知らないと深い意味を理解できません。 |
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| もし、その月軌道のコースに残されていたならば、SMART-1は、2006年8月17日に地球から見られない月の向こう側へ、自然に衝突したでしょう。 6月19日に始まって7月2日に終えた操作の2週の連続は、SMART-1が、科学的な視点から見て不利な時に、月と宇宙船との交差を回避し、かつ、役に立つ小規模の特殊任務「拡張」を達成するその軌道の調節を可能にしました。 ちょっとした操作の更なる連続が、7月27日と28日、8月25日、9月1日と2日に実行されてSMART-1の弾道を調節します。 9月3日の宇宙船突撃の選択は、軌道から更なる高解像度で月のデータを得て、地球の望遠鏡で影響を見させるという決定で導かれました。 SMART-1の近月点は、2006年9月3日で、月の南のほぼ中央の緯度になる「美徳の湖」と呼ばれる地域です。 この地域は、科学的な観点から非常に面白いです。 |
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それは、高地に囲まれているけれども、また、地上鉱物の異成分で特色を見せる火山の多い平坦な地域です。 影響の時点で、この地域は、ちょうどターミネータ(明暗界線=月の昼側と夜側を隔てる線)の近くで、月の左側が暗闇です。 この地域は、太陽の直射光線から陰になりますが、そこは、地球照による微かな光で地球から照らされます。 宇宙船の軌道は、地域の上に各5時間ごとであると共に、各軌道の通過で1キロメートルずつ低くなります。 地球から、月の4分の1が、その時に見えます。 この外形は、地球上からの観察を可能にするために理想的です。 実際、満月の間、光度は、地上の監視員に完全に衝撃を覆い隠して、一方で新月の間は、日没の後に新月が数秒だけしか見えないので、同様に地球からの観察が難しいです。 |
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| 月軌道を周回する動画 | TIFF 拡大画像 | |
| さらに、暗闇への突撃は、衝撃フラッシュの探知に好都合です。 地上の望遠鏡は、また、影響によって放出される塵を観察しようと構えており、そして、宇宙船で掘られる表面に関する物理的な鉱物データを得ることを望みます。 期待される衝撃時間(世界時05時41分)は、南と北西アメリカ、ハワイとおそらくオーストラリアで大きい望遠鏡にとって申し分ないはずです。 しかし、SMART-1が、その前の通過である9月3日00時36分(世界時)に丘陵地帯を攻撃するならば、地球では、カナリア諸島と南アメリカから観察することができます。 SMART-1が、9月2日19時33分(世界時)の通過に丘を襲撃するならば、ヨーロッパ大陸とアフリカの望遠鏡に有利さがあります。 SMART-1のような宇宙船が月の回りを旋回する時、いつの日にか重力の法則によって運命を閉じます。 |
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| Source : ESA Processing : Planet Terra Memoirs, the-cosmos.org |
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太陽、地球、月の不規則性による引きが、すっかりその軌道を妨げます。 宇宙船が、再び自身を押し上げ月の引力を免れるための非常に多くの燃料を残しておかない限り、遅かれ早かれ、どのような月の人工衛星でも月表面に突撃することになります。 月の重力から逃げて深淵空間に去ることは、完全に、SMART-1の科学プログラムを中止することを意味しました。 実際には、SMART-1は、月のその軌道にある頃には、十分な推進用と軌道加速のための燃料が残っていましたけれども、それは、脱出のためではなくて、宇宙船は、月の本当に「囚われ人」でした。 SMART-1は、そのチームが予想し計画した本来の6ヵ月の科学的な飛行任務よりも、遥かに長く生き残りました。 |
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| 月を偵察する動画 | TIFF 拡大画像 | |
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| 3D立体画像の付録です。交差法で立体的に見るには、左右の画像の中間(画像下の真ん中の黒点の上)に両目の焦点を合わせます。いわゆる、寄り目にします。平行法で立体的に見るには、左右のそれぞれの画像の下にある黒点の上の真ん中あたりに視線を持っていきます。このときには、両方の画像が、ぼんやりと見えるように画面をつき抜いてその先に焦点を当てるつもりで見ます。ほとんどを交差法にしています。平行法で見たい方は、画像をコピーして左右の画像を入れ替えてください。2002年4月30日ページに立体視の方法について掲載しています。 | |||||||

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ところで、突撃する宇宙船は、月にどんな害を及ぼすのでしょうか? ほぼ50年前、1959年に、ロシアのLuna2宇宙船が、月を攻撃した最初の人工の天体でした。 それ以来、他の多くの地球からの攻撃がありましたが、月の表面では、どのような目立った害もありませんでした。 それに、SMART-1の突撃は、現在までのどのような人工の衝撃装置よりも優しい触れ合いになるでしょう。 SMART-1は、月の表面に到着するとき、1秒につき2キロメートルで移動します。 |
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| Source : ESA Processing : Planet Terra Memoirs, the-cosmos.org |
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それは、自然の流星体に比べても非常に遅いです。例えば、獅子座流星群流星体は、1秒につき70キロメートルで月に到着します。 SMART-1は、スキージャンプ選手のような斜めに反れる角度で入ります。 SMART-1は、毎時7000キロメートルで急勾配の丘を襲うかもしれないけれども、恐らく、月の表面の水平な部分に関しては、最後のキロメートルで15メートル落ちる前進運動によって、滑るような状況かもしれません。 衝撃での垂直速度は、毎時70キロメートルだけで、それは、スキージャンパーが成し遂げる速度よりも遅いです。 おそらく、SMART-1は、短い距離のために突撃の後で横滑りして、前方に塵を巻き上げ、蝶の翼のようないずれの側へも塵を外へ飛ばします。 SMART-1によって作られるクレーターは、おそらく幅10メートルで深さ1から3メートルでしょう。 月には、既に100,000のクレーターがあって幅4キロメートル以上のもたくさんあります。また、毎日、小さいいくつかの流星体が、SMART-1と同じくらいの大きさのクレーターで傷付けています。 SMART-1とその器材の中のあらゆる元素プレゼントは、月に天然資源として存在します。 例えば、アルミニウムと鉄は、非常に一般的です。 水素、炭素、窒素が、月で非常に不足していますけれども、しかし、それらは自然に、例えば、太陽風、多くの元素を含む彗星の氷断片の影響によって表面上に到着しています。 この見解から、SMART-1をひとつの人工彗星と看做すことができます。 さらに、SMART-1の反動推進エンジンに残っている少量のヒドラジンは、すぐ衝撃で燃え尽きます。 |
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| 太陽が原動力となったその実験的なイオンエンジンは、非常に効率的でした。 SMART-1は、2005年3月に月でその活動中の軌道に定住する頃には、ボンベに詰めた推進用のキセノン・ガス7キログラムだけを利用できるだけで、月から脱出するには、84キログラム不足していました。 ESAエンジニアは、2005年9月に、軌道を再上昇させ初期の突撃を避ける初めての操作で、残りの全てのキノセンを使いました。 その結果、SMART-1は、その月軌道で1年の余命をさらに得て活動し、ヨーロッパの宇宙科学者とエンジニアの大きい利益になりました。 キセノン推進体から離れたSMART-1は、2006年6月の末に最後の主要な操作の実行で、ヒドラジン反動推進エンジンを使って、飛行任務の生涯を引き伸ばし、さらに3週間を勝ち取りました。 |
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| 宇宙船SMART-1は、突撃前の最後の観察では、月の景色について新しい印象を提供します。 ギリギリの月への接近の間、SMART-1に搭載してあるAMIEカメラは、私たちが以前に縦に見るだけだった若干の地域について、斜視図で見せて、表面の一種の三次元眺めを提供します。 しかしながら、月の暗い地域で起こるであろう最終的な突撃降下の間、可視光で多くを見ることができそうも無いと予想されます。 最後の軌道の間、D-CIX X線望遠鏡とSIR赤外線分光計を含む搭載してある他の器具では、非常に低い高度から月の若干の地域の詳細図データを得ます。 地球上の強力な望遠鏡は、影響による微かなフラッシュを見るかもしれません。そして、突撃によって、おそらく幅5キロメートルに巻き上げられる塵の雲が続きます。 |
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塵は、5分か10分の間、月表面の一部の眺めを不明瞭にします。 塵の光の分析が、望遠鏡内の分光器で、まさに月の表面下より攻撃で掘り出された物質を検出するかもしれない一方で、雲の動きは、一般に、攻撃結果についての貴重な情報を与えるでしょう。 観察は、宇宙塵雲の一部が、月表面より上に20キロメートル以上投げられない限り、地球照の微かな白熱に頼ります。 その場合、それは、直接日光によって照らされて、おそらく数分の間とても明るく見えるでしょう。 アマチュア天文学者は、双眼鏡や小さな望遠鏡で、日に照らされた宇宙塵雲を見つけることができるかもしれません。 なぜか、期待外れというような感想も聞こえるようですが、素直に考えてみてください。 地球上で、幅10メートルで深さ1から3メートルのクレーターを人造するには、どれだけの爆薬を必要とするかを。 これを突撃、攻撃と言わずして、どのような適切な表現がありましょうか? 惑星テラ見聞録は、当然、この後に予想される月別世界からの想像を絶する反撃を続編として、制作し公開いたします。 |
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