2005
424日号

 今日の地球画像は、惑星地球史上最大の激突までの全記録集です。

 南極のロス海で、先日、長さ120キロメートルを越すB15-A氷山がドリガルスキー氷舌を塞ぐように横腹で突撃しました。

 南極ではただ今、太陽が定休日のため可視光映像を得ることが不可能に近くなっています。

 このような赤外線映像や表面温度映像で、気をもませた氷山と氷舌の衝突を確認することになりました。

 その瞬間がいつなのかは、4月10日から4月15日の間で見解が分かれています。

 惑星テラ見聞録では、Terra&Aqua衛星の映像でドリガルスキー氷舌に対するB15-A氷山の角度により、4月10日前後と推測しました。

 南極はこれから海氷も氷山のように固く凍りますので、惑星地球史上最大の激突は、一時休戦になります。

 地球画像では、ヤフーの記事リンクからのアクセスも落ち着きだしましたので、B-15A氷山がその誕生の一泣きからドリガルスキー氷舌と連れ合うまでを時系列映像で網羅を試みました。

Credit : NASA/ GSFC , MODIS

 南極の巨大なB-15A氷山は、2004年12月からドリガルスキー氷舌を脅かしていました。

 幅28キロメートル、長さ122キロメートルで、弱い者虐めの氷山は、デイビス氷河の海上にある延長部のドリガルスキー氷舌の方へものすごい勢いで突進して『粉砕するぞ』と脅迫しました。

 ところが、熱望したドリガルスキーまで5キロメートルにも満たない寸前の浅い海岸で座礁し、そこでふて腐れて休んでいました。

 その後、マクマード湾の海氷に尻を蹴飛ばされて、ついに、ロス海で氷舌を通り越し漂い始められるように氷山は、回転しました。

 ちょうどドリガルスキーが、衝突から逃れられるかもしれないと思ったそのとき、B-15Aは脇へ逸れるついでにゆるく氷舌の凸縁端に打撃を加えました。

南極氷山と氷舌の
惑星地球史上最大の激突全記録

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 この3枚組みの画像は、NASAのAqua & Terra衛星の中間解像度イメージング分光放射計で得たデータで、氷山と氷舌の衝突余波を記録しています。

 一番上の画像は、座礁していた氷山B-15Aが再漂流を開始した2005年4月4日の眺めです。

 4月14日には、南極大陸上に冬の暗夜が到来していて、それまで1日10枚の映像を得ていたMODISは、暫く記録することができなくなりました。

 しかし、MODISの熱帯域は暗闇を見ることができるので、氷山と氷舌の輪郭を明らかにできます。

 これらの映像を生み出すのに用いられる計算法は、陸地の温度を測るようにできているために、南極氷と水の正確な温度を反映しないかもしれません。

 しかし、それでも流動水、海氷、氷山、陸地氷、雲との間で温度の違いを示すことができます。

 たとえ光が、視覚の帯域で観察にあまりに暗いとしても、これらの温度差は、B-15Aとドリガルスキーの間での衝突を見ることを可能にします。

 ちょうど今でき始めた薄い海氷が濃い紫である一方、氷山や氷舌そして陸地氷の淡水氷は、この温度目盛りで明るい紫で現れています。

 流動水が、暖かい青で氷山の輪郭を描き、雲が単調な紫と青の場面、特に中央の場面を覆い隠しています。

 中央の画像は4月14日に得たものですが、衝突は、多分この数日前に起こったでしょう。

 この画像では、大きい氷山が氷舌の先端に沿って、最近、氷の膨大な量を擦ってドリガルスキー氷舌の一部を取り壊しました。

 微かな暗い紫の線が、破壊が起こったところを明かします。

 4日後に、ドリガルスキー氷舌の先端を作っていた氷が、横のB-15Aに沿って漂いました。

 壊れた氷が、大きい氷山と比べて小さく見える一方、それでも4月18日の直径は、およそ12キロメートルもありました。

Credit : NASA/ GSFC , MODIS

 B-15Aは、この一連の画像で漂流している唯一の氷山ではありませんでした。

 B-15Aは、2003年後半にB-15Kと分かれて、さらにB-15JもB-15Aから壊れて別れて、岸から離れ漂いました。

 C-16氷山は、4月4日に場面に見えませんでしたが、4月18日までには、完全に見ることができました。

 冷たい海が、この『地』に氷山を閉じ込めるので、これら氷山の漂流は、南極の春までまもなく停泊します。

2001年12月27日の
ロス氷棚から分離したB15-AK氷山
2001年12月31日の
ドリガルスキー氷舌とB15-AK氷山
2002年9月22日の
ドリガルスキー氷舌とB15-AK氷山
2002年10月22日の
ドリガルスキー氷舌とB15-AK氷山
2002年11月18日の
ドリガルスキー氷舌とB15-AK氷山
2003年1月14日の
ドリガルスキー氷舌とB15-AK氷山
2003年1月27日の
ドリガルスキー氷舌とB15-AK氷山
2003年11月2日
B15-A氷山がB15-AとB15-Jに分裂したのを確認
2003年11月12日
B15-A氷山とB15-J氷山の完全な分離を確認
2003年12月27日
B15-A、B15-Jの各氷山がロス氷棚から離れたのを確認
2004年2月2日の
ドリガルスキー氷舌とB15-A、B15-K、B15-J氷山
2004年12月2日の
ドリガルスキー氷舌へ方向転換したB15-A氷山
2004年12月4日の
ドリガルスキー氷舌に突進しだしたB15-A氷山
2004年12月14日の
ドリガルスキー氷舌に恐怖感を与え続けるB15-A氷山
2004年12月24日の
ドリガルスキー氷舌とクリスマス・イブを迎えたがっている
B15-A氷山
2005年1月1日の
ドリガルスキー氷舌と突撃体勢の
B15-A氷山の元旦風景
2005年1月11日の
ドリガルスキー氷舌を目前に座礁し
地団駄を踏むB15-A氷山
2005年1月21日の
ドリガルスキー氷舌と座礁したB15-A氷山の超拡大
6347*6020 ピクセル 3.42メガバイト
2005年2月15日のドリガルスキー表舌と
ロス氷棚から完全に離れているB15氷山群
2005年2月26日の
マクマード湾の海氷に押されだしたB15-A氷山
2005年3月10日の
ドリガルスキー氷舌とB15-A氷山
2005年3月13日の
ドリガルスキー氷舌と
マクマード湾の海氷にさらに押されるB15-A氷山
2005年3月16日の
ドリガルスキー氷舌とB15-A氷山
2005年3月27日の
ドリガルスキー氷舌を塞ぐようになったB15-A氷山
2005年3月28日の
ドリガルスキー氷舌と紙一重のB15-A氷山
2005年4月2日
ドリガルスキー氷舌とB15-A氷山による
惑星地球史上最大の激突直前
2005年4月10日
ドリガルスキー氷舌とB15-A氷山の地球最大の衝突発生。
2005年4月13日
ドリガルスキー氷舌とB15-A氷山の地球最大衝突まだ継続中。
2005年4月15日の
ドリガルスキー氷舌とB15-A氷山の表面上温度映像
2005年4月19日の
ドリガルスキー氷舌とB15-A氷山の表面上温度映像
Credit : NASA/ GSFC , MODIS
Credit : NASA/ GSFC , MODIS

 この画像は、たまには日本列島をTerraで覗いてみようと思って取り上げました。

 2005年4月19日の愛☆地球博が開催されている名古屋弁の豊富な地域を中心に撮像しています。

 春なのに緑の乏しい地域が多いと思いませんか?

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