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このページは、今日の地球画像
2005
115日号
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2002年6月15日開設
2005年8月15日改訂
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激流に架かる橋の底を
沈みながら通過した船の物語

2005
115日号

 今日の地球画像は、橋と激流のコンビに挑んだタグボートです。

 激流に沈む船で橋の底を通過した場合には、まず間違いなく、生還の保障がありません。

 1979年4月、アラバマ州のデモポリスにある古い雄鶏橋で信じられない出来事が起こりました。

 沈み行くタグボートの船長は、初めから終わりまで、片時も離れることなくボートに乗っていました。

 船長は、タグボートが艀を伴っていては、橋に激突し撃沈すると判断し、艀を切り離すと共に艀に乗員を移動させました。

 船に残った船長は、正面のワイヤーを取り外そうとしましたが、もつれていて船が、激流の川に掛かる橋の下へと引きずり込まれました。

 一部の地方局が、ちょうど偶然にカメラを向けているときに『まさか』の出来事が起こりました。

Credit: KotiMBnet
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 激流は、容赦なくタグボートを橋で押しつぶすように襲い続けました。

 船長は、船を跳開部に走らせようと懸命に操縦していました。

 しかし、船長は行き詰まり、タグボート・カホーバは、橋に船尾から左舷を横たえました。

Credit: KotiMBnet
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 4台の艀は、流れに身を任せながらも無事に橋の跳開部を通ることができました。

 しかし、船長は、激流を過小評価して、あまりに橋に近くなりました。

 そして、何かの理由で、右舷の牽引ワイヤーを除いて、全ての装具が離れました。

 このワイヤーが、橋の下でタグボートの右舷を引き、それが切れたとき、船は、ポップアップして橋鋼に掛かりました。

Credit: KotiMBnet
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 デモポリスは、アラバマ州の西端でテネシー州に隣接した小さな町です。

 その町には、テネシー・トムビグビー水路が通っていて雄鶏橋は、水路のカーブしたところに架かっていた古い橋でした。

 1979年4月28日は、極端な満潮などのため堤防すれすれまで増水し、激流になっていました。

Credit: KotiMBnet
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 タグボート・カホーバの船長は、跳開橋(ちょうかいきょう)を通過して下流で艀をつかまえようと雄鶏橋の東側で4台の艀を離しました。

 タグボートのパイロットは、2人の甲板員が艀と繋いでいる安全線、ウインチワイヤなどを取り去るのを手助けしました。

Credit: KotiMBnet
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 水面と数センチメートルの隙間しかない橋の下へと船は流されていきました。

 近くで目撃していた誰もが、船と船長の運命はこれまでと思っていました。

Credit: KotiMBnet
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 船長は、船に閉じ込められたまま、船と共に水路の激流に沈み始めました。

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 橋綱に絡みついた船のワイヤーの引きと激流で、船は、ついに右舷から横倒しになりました。

 激流と橋の間で、船長は逃げるまもなくまた、体勢を立て直す術もありませんでした。

Credit: KotiMBnet
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 しかし、数秒後、川下に橋の下を沈みながら流された船が、半身で浮き上がってきました。

 激流が、船に沈む間を与えていなかったのです。

Credit: KotiMBnet
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 橋綱に引っ掛かったワイヤーが、激流に流される船を引き止め、船は徐々に体勢を立て直しました。

Credit: KotiMBnet
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 船は、右舷から排水しながら浮き上がりました。

 船長は、操舵室で舵にしがみついて外に流されないように必死になっていました。

Credit: KotiMBnet
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 操舵室で生き延びた船長は、舵を切って船の向きを戻しましたが、エンジンが止まっていたために、惰性で船と艀が衝突しました。

Credit: KotiMBnet
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 橋綱と絡んでいたワイヤーがついに引きちぎれ、船は橋から自由になり、川下に流されました。

 船は、橋の底をかすめたために、船の煙突が折れる損害はありましたが、走行に支障をきたしていませんでした。

Credit: KotiMBnet
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 それでも、船長も船員もケガすることなく、船は、再び息を吹き返し、艀を従える準備に入りました。

Credit: KotiMBnet
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 現在、この生還を見せた雄鶏跳開橋は、1980年代に爆破で取り壊され新しく架け替えられて、古い橋の残りは、木のチップ・ローダーだけです。

 船長は、その後も船長や水先案内人を勤めました。

 タグボートは、改良を加えられて現在も、現役で活躍しているそうです。

Credit: KotiMBnet
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